援農の輪が広がる(2007年度・12年目)

平成19年1月に緑栄塾創立に貢献のあった地権者の岩崎兼吉氏が享年83歳で亡くなった。彼との出会いがきっかけで、岩崎畑の管理の手助けをしたり、おおくぼとじゅうねんだいの従来の畑の耕作に加え、高田畑斜面地の開墾、角田畑のじゅうねんだい奥畑の除草、角田宅の庭の駐車場の除草や共用農道の草刈り等と援農の輪が大きく広がった。
栄区と社協の助成金で、この年はヰセキの新型管理機を購入し、増えた畑の耕作作業に大きく力を発揮した。
地域との交流は、栄区の多くの地域ケアプラザで地域のお年寄りや親子、サポートセンター「径」の障害者、青少年会の親子の人たち、学生ボランティア、さらに国際理解と交流の会との提携による外国の人達等様々な階層の人たちと小麦、さつま芋、じゃがいも、里芋等の畑の恵みを使ったイベントで盛んに交流をした。
これらのイベントのための材料や道具を保管するためにこの年の助成金でタクマの物置を購入し、楽農庵横に設置した。
この年、阿部氏が新代表に選出され、創立時から長年代表を務めてきた飯田(力也)氏からバトンタッチが行われた。

犬山子ども会里山に親しむ会 
豊田ケアプラでそば打ち会
地域交流の輪が広がる(2008年度・13年目)

農を通じて地域の人との交流を図るために栄区の助成金を受け始めてから三年目になり、地域交流の輪は大きく広がった。
従来の「径」の障害者、青少年会の親子、JICAの外人研修生に加え、明治学院大や神奈川大学の学生達の農作業実習、地域団体のノアの種まきから刈取り、うどん打ちと連続した農体験件講座やみのりサポートの蕎麦打ち会と多種多様な形で年間29回のイベントが行われた。
これらのイベントを会員が円滑にすすめるために、農作業や農機具の使い方そしてそば打ちのスキルアップ研修を行い、会員の技術向上の研鑽を図った。これらの地域交流への会員の努力が認められ横浜市福祉大会で優良団体として表彰を受けることができた。
三年目の助成金では、広報の充実のために、A3レーザープリンターと外付けメモリーを購入し、イベント活動のために資料づくりに大きく役立った。

地域団体ノアの農作業体験 
明治学院大学農体験会
そばを栽培、製粉、打つ。作物担当始まる(2009年度・14年目)

緑栄塾の前身は栄みどりの会といい、荒井沢の放棄畑を開墾し、そばを栽培し盛りそばを食べようという市民団体であった。その後、会は幾度となく、そばの栽培に挑戦したが、成功したことがなかった。
この年、会は会員一人ひとりが作物への関心を高め、栽培技術を向上させようと作物担当制の試みを始めた。そば担当も発足し、じゅうねんだいの奥畑を開墾、そばを植え、間引き、土寄せ、台風による倒伏を乗り越え、刈り取り、稲架掛け、脱穀・乾燥させたそばの実を磨き、製粉することに成功した。
年末のそば打ち会で、荒井沢産のそば粉で、会員による手打ちそばをとうとう食することができた。栄区長を始め、高田さんやお世話になった人たちと一緒に食べた手打ちそばは感無量のおいしさであった。
会発足13年が立ち、会のメンバーも大きく変わったので、世話役の世代交代の提案がなされた。代表が阿部氏から大中氏にバトンタッチされるとともに世話役の多くが交代、新しい体制がスターした。新代表は参加・享受・貢献をスローガンに提案した。

ソバの稲架掛け 
自家製そば打ち会
助成金で農道を清掃し、廃棄物を片付ける(2010年度・15年目)

お花見会は31名が参加し賑やかな花見の宴となった。畑作業にも20名を超える人達が毎回参加し、賑やかな声が畑にこだましている。
里山の環境を守るために、今年は栄区の協働推進事業として農道整備事業を申請し、草刈りのための機材を整備した。最初は鎌と熊手と竹ほうきで農道の草刈り奉仕をしてきたが、草刈りのため刈払機を導入して、坂道の上り口からおおくぼ畑の入口までを清掃する作業の効率化を図った。
秋には台風で、木が倒れるのを片づけ、農道の土手が崩れたのを土木事務所と交渉して近隣住民のために修理をしてもらった。またおおくぼ畑の入口近辺の不法投棄の廃棄物を片づけ、環境整備に務めた。
世話役が一新されたため、3カ月毎に寄合を開催し、意思疎通を深めていくこととした。管理機、刈払機、こまわりくん等とエンジン付機械が増えてきたので、安全教育のための担当者を決め寄合で機械類の安全な使用方法の講習を行った。

竹ぼうきを駆使して清掃奉仕 
通行止めして土手補修を行う
虫送り行列来る・果樹園始まる(2011年度・16年目)

じゅうねんだい前畑を開墾し、南瓜・冬瓜畑とした。おおくぼ斜面地の笹藪を開墾し、果樹園化の道を歩み始めた。じゅうねんだいとおおくぼの援農地は拡大し、約1200坪となり、創立時の約2倍の広さに拡大した。毎日曜日の参加者は20名を超えてはいるものの、創立時に比べると高齢化が進んでいるのも事実である。そのため地域の交流は農との関連にあるものにし、畑の管理維持を最優先にして、会の運営を進めた。
開墾したじゅうねんだい前畑の南瓜は、雑草の戦いに負け、全滅。じゃが芋は長引いた雨のため多くが腐ってしまい悔しい思いをした。さつま芋は蔓惚けして最悪の収穫状況となる。そして西瓜もアライグマに襲われて全滅。でも小麦は145kg、蕎麦も33kgの大収穫と落胆と喜びが交錯する年だった。その中で、虫送り祭の日に湘南ハイツ子ども会の子ども達が幟を立て、太鼓をならして、おおくぼの畑を訪ねてくれたのは大きな喜びたった。
1年かけて開墾した斜面地の果樹園には、梅・柑橘類、柿、ブルーベリー等を植栽できた。何時皆の口に届くかが楽しみである。

小麦大豊作 
収穫した小麦

